台風14号が接近し、WILD BUNCH 2022や小田和正ライブ等がファンの安全を考慮し泣く泣く中止に踏み切る中、福岡PayPayドームで9月18日にライブ開催に踏み切ったアーティストがいました。ご存じ永ちゃんこと”矢沢永吉”さんです。
彼はなぜ開催に踏み切ることが出来たのでしょうか?また、台風接近のなかでのライブ強行という事もあり、SNS上では賛否両論多くの声が上がっています。筆者なりに今回のライブ開催は結局”ロック”だったのか、”無責任”だったのか考察しました。
台風接近によりフェスやライブの中止が続々と発表される中、矢沢永吉さんのライブはなぜ中止されなかったのでしょうか?公式サイトには以下のように発表しています。
福岡ドームは屋根があり、頑丈に作られた会場であること。
雨風が中に入ってこないこと。
そして何より「矢沢さん!中止しないでください!」「開催して下さい!」というお声が
ものすごい数のメールが届いております。
こういった事により、福岡PayPayドームのコンサートを決行することに決めました。
矢沢永吉 公式サイトより
『ライブ会場が屋内かつ頑丈な造りであったこと』、『開催を望むファンの声がものすごく上がっていたこと』がライブ強行に踏み切った主な理由のようです。
確かに会場に入ってしまえば安全ですが、個人的には行き帰りの道中が不安に思います。
ライブに参加するファンの道中の安全は配慮されているのでしょうか。公式サイトには、以下のように発表されています。
ご来場いただく方は、ご自身の判断で必ず安全を確保できる方、
帰路につける方のみご来場ください。
決してご無理なされず、ご自身で判断してください。
今回は断念するという方には、全員ご返金させていただきます。
矢沢永吉 公式サイトより
・・・何と言いますか、個人的には最初の一文目の「必ず安全を確保できる方」に凄く違和感を感じます。勢力の強大な台風が接近しているのに「必ず安全を確保できる人」なんて居ないでしょうし…。
断念する人へ返金という対応をすることでファンに選択肢を与えていますが、ライブを待ち望んでいたファンには「何としてでもライブに行く!!」という方も多かったのではないでしょうか。
決して忘れてはいけないのは、『ライブはアーティストとファンだけでは成り立たない』ということです。会場スタッフや裏方、アルバイトなど大勢の方と共に作り上げるものです。
ファンは「道中危険だし今回は断念しようかな。。。」と、”行かない”という選択が取れましたが、裏方の方々にはどのような配慮があったのか、個人的に気になります。
永ちゃんの最高のライブが終わり、いざ帰宅しようとしたら・・・帰れない!?という事態になったファンの方もいたそうです。
下記のような、ホテルでの迷惑行為が本当にあったのかは分かりませんが、もし本当であれば永ちゃんもガッカリするでしょうね。ごく一部のファンの心無い行動で、そのアーティストのイメージダウンに繋がってしまいますし、そもそも公式サイトに「帰路につける方のみご来場ください。」とあったので、そのような行動に出る方は招かざる客だったという事です。(個人的には公式サイトの書き方もあまり良くなかったと思いますが…)
以下、筆者の意見です。
今回のライブが原因となるような大きな事故やニュースなど聞こえてこないので、一応結果オーライだったのかもしれません。が、個人的には”中止”の方が無難だったのかな、と思います。ファンやスタッフの安全を確保できるということと、中止の決断をしたところでファンを辞める人なんて居ないでしょう。
それにしても、今年はフェスやライブのタイミングで台風が来ることが多いですね…。コロナ禍という試練も続きますが、また心からライブやフェスを全力で楽しめる時代が来ることを祈っています。