7月15日高校野球界で大きなニュースが起きました。
第105回全国高校野球選手権の和歌山大会で夏の大会を3度も全国制覇を成し遂げた智弁和歌山高校が終盤に逆転されることとなり高野山高校に2-4で初戦を敗戦することになったのです。
智弁和歌山高校が敗戦をし、甲子園を逃すのは7年ぶりとのことです。
高校野球が好きな方にとっては、県民以外でも智弁和歌山高校を知らない人はいないのではないでしょうか?
そんな智弁和歌山高校を破った、高野山高校ですが
高野山高校にて指導を務めるのは、一度は中央大学にて、阿部 慎之助(現巨人二軍監督)を育て上げたとされている伊藤周作監督です。
この記事では、そんな高野山高校を和歌山の「横綱」とされている智弁和歌山高校を破ることに成功させた伊藤周作監督について、経歴を交えながら紹介していきたいと思います。
名前:伊藤周作(いとう しゅうさく)
年齢:72歳(2023年現在)
出身地:岐阜県
出身高校:岐阜南高校
出身大学:中央大学
社会人野球:河合楽器
性格:物静か
監督歴:中央大学野球部→大正大学硬式野球部→名古屋学院大学硬式野球部→NPOルーキーズ
〇高校時代
高校には、岐阜南高校(現在は岐阜聖徳学園高等学校)という高校に入学されました。
偏差値に関しては現在の学校名である岐阜聖徳学園高等学校で調べてみると42~62ということが分かり、とても幅広い層の方が在学されているとみられます。
こちらの高校で野球を磨いていき、精神と体を鍛えあげ、のちに監督として関係を深める大学に進学します。
〇大学時代
大学では中央大学に進学することになります。ここでも野球に関わる生活を送っていました。
中央大学は言わずと知れた、有名大学であり野球に関しても全日本大学野球選手権で優勝をしている強豪校です。
大学時代にて野球を鍛え上げた後、社会人になっても野球を離れることはありませんでした。
〇社会人
社会人になったら河合楽器という日本野球連盟に所属をしている社会人野球の企業チームに所属することとなります。
こちらは、静岡県を本拠地としており、現在は2002年から休部をされています。
その後、約20年間は大学の監督を中心に野球との接点がある生活を送ることになります。
〇中央大学監督
伊藤周作さんは、中央大学の第11代目の監督として宮井勝成監督の後任として監督に就任しました。
当時の中央大学は低迷の時期を迎えており、優勝からは遠くなかなか成果を出すことが難しい時期でもありました。
その中、伊藤監督は、阿部慎之介選手という、現巨人の二軍監督を中央大学に向かい入れ約二年間阿部慎之介を指導していき、中大の名門復活への道しるべを作り上げたのです。
その後、大正大学、名古屋学院大学、NPOルーキーズの監督して歴任されました。
ですが、伊藤監督にはある夢と言えるものがありました。
「高校野球の監督をしたい」
伊藤監督は、岐阜県出身の方です。岐阜県出身なら岐阜の高校に行くのかと思うのですが、岐阜の高校ではなく「高野山高校」という和歌山にある高校を選びました。
なぜ、岐阜の高校監督にならなかったのか?それにはこのような経緯があったのでした。
伊藤監督は、高校野球の監督に携わりたいと思っていたある日、身内の葬儀に一緒に参加をしていた後輩の住職の方が
「高野山の野球部が今、大変なので、その気があれば、どうですか?」
野球ドットコムより引用
高野山高校での監督のお誘いをもらい、当時、高校の野球監督をしたい伊藤監督からの返事は、「その気はありますよ」と高校野球の監督をするという意思を示しました。
それから、月日は流れ高野山高校の監督として、選手と共に野球を一から立て直し、一人一人に対して適切なコミュニケーションをとりながら練習をしていき、成長を遂げながら
あの智弁和歌山高校を打倒をし前代未聞の勝利を成し遂げるまで成長をしていくことができたのです。
高野山高校は、標高約900mの場所にあり、冬はとても寒く他の地域より7度ほど低くグラウンドも凍ってしまい、満足した練習ができないこともあったそうです。
そんな中、野球に対しての考え方や力を伊藤監督の視点で物事を考え選手に対して適切な指導を送っていきました。
そして、今回の大会にて挑んだメンバー数は13人で挑みました。
注目選手としては、今回の試合で4安打2失点で完投勝利をした酒井爽選手(2年)です。
最速として、134kmの球を投げることができる選手でありながらコントロールに優れており、今回のような「横綱」相手に4安打2失点で完投勝利を挙げることができました。
要注目選手です。
今回は、高野山高校の監督である、伊藤周作さんについて書いてきました。
子どものときから、野球一筋の伊藤さんですが、「高野山高校での監督で最後にする」と明言されていることから、
約50年も続いた監督にピリオドを打つ可能性が高いです。
36年ぶりの「夏」に向けて、高野山高校には選手にも注目をしていただきたいですが、監督である伊藤周作さんの敏腕にも注目です。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。